ダイエットをしていると、何かと甘いものを我慢しがちです。特にこれからの時期に食べたいアイスクリームもその一つです。甘くて濃厚なアイスクリームは、一口食べるだけでもお口の中いっぱいに幸せが広がります。しかし、あの高カロリーと高糖質がどうしても気になりますよね。
「濃厚なアイスクリームが食べたい!」「でも太りたくない!」という時に、是非とも取り入れてほしいのが、「バナナとアボカドの手作りアイスクリーム」です。
今回は、果物の中でも特に栄養価の高いバナナとアボカドを使った手作りアイスクリームを、「チョコ味」と「抹茶味」のふたつのバリエーションで紹介します。
ちなみにこの「バナナ&アボカド」のフレーバー、凍らせずにパンにのせても美味しく食べられます。
ぜひとも試してみてください!
バナナ&アボカドアイスがなぜダイエット向きなのか
ダイエット効果を促す成分が含まれている
バナナ&アボカドアイスがなぜダイエット向きなのか、成分の違いを人気の市販アイスと比べてみましょう。
「市販のアイスクリーム」の主な原材料は、乳製品や卵黄などの動物性の食品と、植物精油などの油、それと砂糖などの糖分で作られています。使用されている植物油脂はオメガ6系(あるいはトランス脂肪酸)であり、糖分は砂糖・みずあめ・ぶどう糖果糖液糖が主な原材料です。
一方で「バナナ&アボカドアイス」の原材料は、バナナとアボカドだけです。果物だけで出来ていて、糖分は主にバナナに含まれるショ糖や果糖・ブドウ糖・オリゴ糖といった多種類の糖類から構成されています。その為、市販のアイスクリームに含まれる糖分に比べ、血糖値の上昇が緩やかになり脂肪の蓄積を防いでくれます。
アボカドに含まれる脂質の大半は、オリーブオイと同じ一価不飽和脂肪酸(オメガ9系)で、血中のコレステロールを抑えるとともに、身体の酸化予防に効く作用があります。そして何と言ってもアボカドの油分は食べた時の満足度を上げて、自然と食欲をコントロールしてくれます。
それ以外にも「バナナ&アボカドアイス」には豊富な食物繊維が含まれているために、糖の消化吸収の速度を遅らせ、血糖値の急上昇を抑え肥満を予防してくれます。
そして特にアボカドは、腸内細菌を増やす効果のある水溶性食物繊維と、便のカサを増し排便を促す作用のある不溶性食物繊維をバランスよく含む食品のため。腸内環境を整えて痩せやすい体質改善に効果があります。
主な原材料 | 脂質 | 糖質 | その他 | |
市販のベーシックアイス(バニラ) | 乳製品・植物油脂・卵黄・糖質 | 植物油脂(オメガ6脂肪酸・トランス脂肪酸) | 砂糖・みずあめ・ぶどう糖果糖液糖 | ビタミンB群・ミネラル・タンパク質 |
バナナ&アボカドアイス(プレーン) | バナナ・アボカド | アボカドの脂質(一価不飽和脂肪酸が大半) | ショ糖・果糖・ブドウ糖・オリゴ糖など | ビタミン・ミネラル・食物繊維 |
カロリーが低い
「バナナ&アボカドアイス」は比較的に甘味が感じられ、食べた時の満足感も高い割に低カロリーです。下の表は市販のベーシックバニラアイスと、バナナ&アボカドアイスのプレーンの状態のものとで比較したカロリー表です。
100gあたりで換算すると、市販のアイスは233kcalになり、バナナ&アボカドアイスは128kcalになります。この結果からも分かるように、バナナアボカドアイスは市販のアイスの1/2近い低カロリーアイスです。
乳製品や卵などが未使用のために、さすがにタンパク質は市販のアイスに及びませんが、その分脂質や炭水化物量も抑えられます。
エネルギー(kcal) | タンパク質(g) | 脂質(g) | 炭水化物(g) | |
市販のベーシックアイス(バニラ)/200ml(160g)あたり | 374(233kcal/100g) | 5.6 | 23.4 | 35.3 |
バナナ&アボカドアイス(プレーン)/142gあたり | 182(128kcal/100g) | 2.4 | 11.3 | 22.2 |
このように低カロリーな上に食物繊維を豊富に含んだ「バナナ&アボカドアイス」は、ダイエット効果はもちろんのこと、美容効果も期待できる優れたスイーツです!
【チョコレートアイス】カカオポリフェノールで美容効果アップ
「抗酸化作用」と「抗炎症作用」の高いカカオポリフェノールを含んだ純ココアパウダーを使って、血管から若返りをはかりましょう!純ココアパウダーは、ダイエットで不足しがちなカリウムやマグネシウム・カルシウムといったミネラルも豊富に含み、身体の各機能の働きを正常に保ちます。
材料【192kcal】
バナナ(熟れたものは甘味が良く付く) | 1本(約82g) | 70kcal |
アボカド | 1/2個(約60g) | 112kcal |
純ココアパウダー | 小さじ2杯 | 10kcal |
バニラエクストラクト(お好みで) | 適量 | ― |
作り方
【1】バナナとアボカドを適度に切って、フォークかポテトマッシャーで潰します。粒が気になる場合はミキサーなどを使ってもOKです。
【2】純ココアパウダーを入れてしっかりと混ぜていきます。お好みでバニラエクストラクトを入れると、より一層アイスクリームらしくなります。
【3】ビニール袋に入れて口をしっかりと結びます。
【4】解凍しやすくするために平たく潰します。
そのまま冷凍庫に入れて凍らせまます。
【4】凍らせたアイスクリームを食べる時は、電子レンジ600Wで10秒間加熱します。
(レンジで20秒以上加熱すると、溶けすぎる恐れがあります。解凍具合はお好みで調節。)
【5】レンジから取り出した後、お好みの柔らかさになるまで手で揉みほぐします。その後は袋の端にまとめ、はさみでカットします。
【6】柔らかくなったアイスを一か所にまとめて、袋の端をはさみでカットします。
そこからアイスを絞り出して、盛り付けてください。
ベーグルやパンケーキにたっぷりつけても、低糖質・低カロリーで食べられます!
【抹茶アイス】カテキンパワーで免疫力アップ!
緑茶に含まれるカテキンはポリフェノールの一種で、体内の活性酸素を除去する働きがあり、老化防止や成人病の予防にも効果が期待できます。その他にも抗ウイルス作用や抗がん作用もあることが報告されています。
そして豊富に含まれるビタミンCはメラニン色素を抑制し、美白効果も発揮します。
材料【188kcal】
バナナ(熟れたものは甘味が良く付く) | 1本(約82g) | 70kcal |
アボカド | 1/2個(約60g) | 112kcal |
抹茶 | 小さじ1杯 | 6kcal |
バニラエクストラクト(お好みで) | 適量 | ― |
作り方
【1】チョコレートアイス同様にバナナとアボカドを潰します。その中に抹茶の粉末とお好みでバニラエクストラクトを入れます。
【2】その後の作り方は、「チョコレートアイス」といっしょです。
まとめ
バナナ&アボカドアイスの作り方はとても簡単です。材料もシンプルで作り置きもできます。凍らせる前のフレーバーは他のスイーツにも応用が利き、パンケーキやクレープのソースとしても活用できます。
もう少し甘味が欲しい時は、はちみつを入れたり、カロリー0のラカントを使用して甘味を調節してください。
そして、このフレーバーは凍らせずに他のスイーツに使うことができます。このレシピを参考にして頂いて、色々とアレンジしてみてください!
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