捨てたらもったいないポリフェノール5選!効果激減させない方法

「いつまでも若々しく健康でいたい!」という昨今のアンチエイジングブームで、ますます脚光を浴びる抗酸化物質です。その中でも、特に有名で注目をされているのが「ポリフェノール」です。

ワインブームもさることながら、ポリフェノールに特化したサプリメント「レスベラトロール」(けっこうお高い)も女性の間で人気になってきていますが、お値段や依存性の問題で、日常的にたくさん取り入れることは少し困難です。

それよりももっとお安く、もっと入手が簡単な食材をたくさん摂取したほうがポリフェノールの恩恵をたくさん受けることができます。

しかしそこで「ちょっと待った!」

せっかくのポリフェノールを多く含む食材を買いそろえても、もしかしたら「わざわざポリフェノールを捨てるような調理法」を行ってはいないでしょうか?もしそうだとしたら、こんなにもったいない話はありません。
できれば食材の持っているポリフェノールを効率よく取り入れたい、そしてその効果を存分に受けたいですよね。

今回は、そんな「うっかり捨ててしまいがちなポリフェノール7選」を、その含まれているポリフェノールの種類と効能含まれている部位、そして効率よく摂取するための方法をご紹介します。

目次

ポリフェノールとは?その効果や特徴は?

私たち哺乳類が地球に誕生するずっとずっと前から、植物たちはこの惑星の主でした。そんな植物たちは過酷な自然の中で、紫外線や有害物質などから自らの命を守るために体内で作りだした物質がファイトケミカルであり、「抗酸化物質」です。

抗酸化物質には「酸化に対抗する作用」があり、植物と同様に私たち動物の身体にも作用すると言われています。

私たちにとっての酸化とは、呼吸や運動、ストレスといった日常生活の中で体内にたまる活性酸素によるもので、時にはその強い酸化作用によって、侵入してきた雑菌やウイルスを退治したりもします。

しかし活性酸素が過剰にたまり酸化が進むと、「疲労」「老化」「病気」などの原因につながります。

「ポリフェノール」とは、そんな植物由来の抗酸化物質のひとつで、代表的なものはブルーベリーなどのベリー類や赤ワインなどです。

特に「赤黒く」「渋みがあり」「香りがあるもの」などに多く含まれて、「抗酸化作用」「抗炎症作用」、そして何と言っても美容に良い効果があるといわれます。

捨ててしまいがちなポリフェノール5選と対処方法

ポリフェノールの特質上「赤黒く」「渋みがあり」「香りがあるも」のせいで、特に和食の場合は見た目や味に響くということで、調理の下処理過程で捨てられてしまいがちです。中には「灰汁(アク)」といわれてわざわざ水にさらして抜く場合もあります。(私も結構していました)

そんな「もったいなこと」をもうしないためにも、ポリフェノールとアクとをしっかり分けて調理しましょう。

ピーナッツの薄皮

ポリフェノールを含むピーナッツの皮

素炒りのピーナッツ、特に殻付きの落花生ってとても美味しいですよね。かたい殻をパキッと割って、中から出てくる茶色い子を取り出します。そしてその薄皮を・・・

そこで「ちょっと待った!」

その薄皮にこそポリフェノールがたくさん入っているのです。

ピーナッツの薄皮には、サプリで購入したら結構お高い「レスベラトロール」が入っています。

レスベラトロールとは赤ワンに多く含まれている物質で、おもに抗ガン作用、美肌効果、美容にもいい効果があります。

口の中に入れると渋みがあり、ちょっと残るので、ついつい取って中の種子だけを食べてしまいがちですが、「渋皮もほろ苦いアクセント」と楽しみながら召し上がってみてはいかがでしょうか。

ごぼうの皮

ポリフェノールを含むゴボウ

繊維質が多くって腸活にも最適、コストパフォーマンスもい良いし、煮物、揚げ物なんでも来いの食材です。

まずは汚れた皮を硬いたわしでゴシゴシ、そして水にさらし・・・

「ちょっと待った!」その皮をぞぎ落とすことと水にさらすことは、とってもNGです。

ごぼうの皮と、アクと呼ばれていた黒い汁に含まれる物質は、コーヒーなどに多く含まれる「クロロゲン酸」というポリフェノールで、抗酸化作用や血圧を下げる作用があると言われています。

ごぼうを購入の際は、なるべく土付きのものを選び、柔らかいタワシで表皮を剝ぎ取らないように洗います。あとは水にさらさずに、そのまま調理してください。

料亭の様に白く品の良い料理は出来ませんが、その分ポリフェノールの効果をたくさん受け取れます!

ナスのアク

ポリフェノールを含むナス

ナスもごぼう同様にポピュラーな食材で、和洋中すべてに活躍します。

まずは適度な大きさにカッティングし、そして水にさらしてアクを抜く・・・

「ちょっと待った!」ナスのその黒い汁は、「ナスニン」というポリフェノールです!

ナスニンは主にナスの表皮に多くふくまれ、しかも水に溶けやすい水様性の物質で動脈硬化やがん予防に効果があると言われています。

調理の際は皮を捨てずに丸ごと使い、「水にさらしたり」「茹で汁を捨てたり」しないようにしましょう。

サツマイモの皮

ポリフェノールを含むサツマイモ

女性の好物は「イモ・タコ・ナンキン」なんて言いますが、やはり寒い時期の熱々の焼き芋は格別です。

それ以外にもスイートポテトに大学芋、サツマイモの天ぷらの美味しいこと!

そんなサツマイモにも捨てたらもったいない場所があります。それは「紫色の皮!」

サツマイモの皮には「クロロゲン酸」が多く含まれています。ゴボウ同様にクロロゲン酸は抗酸化作用や血圧を下げる作用があると言われています。

せっかくのポリフェノールのかたまりである皮、取ってしまってはもったいない。少しばかり渋みを感じても、それが甘みを引き立てる名脇役だと思いながら楽しんでください。

タマネギの皮

ポリフェノールを含む玉ねぎの皮

どんな料理にも活躍する丸っこい可愛い子。玉ねぎは生活になくてはならない存在です。
タマネギの起源はイランを中心とした南アジアだと言われ、紀元前27~25世紀にはエジプトで栽培されていた記録かあるとのことです。そんな古代から珍重されてきただけあって、栄養価も抜群です。

そんなタマネギの調理の際に、茶色い皮をむいてそのまま「ゴミ箱にポイ!」なんてしていないでしょうか?タマネギの皮には「ケルセチン」というポリフェノールがたっぷり入っているのです。

ケルセチンといえば、あの万能薬といわれるブロッコリーにも多く含まれている物質で、抗酸化作用、抗炎症作用、血圧を下げる作用など、さまざまな効果があると言われています。

しかし、いくら身体に良いからと言って、玉ねぎの皮を丸ごと食べるというわけにはいきません。

実はタマネギの皮は、とても良い「出し」が出るのです。

玉ねぎの皮のポリフェノールを取る方法-1

①3、4個分くらいのタマネギの皮をためておいて、ひたひたの水に浸します。小さじ1/3ぐらいのお酢を入れて軽く水洗い。

玉ねぎの皮のポリフェノールを取る方法-2

②しっかりと水ですすぎ、ザルにあげて水を切ります。
それをある程度の細かさに、裂いていきます。

玉ねぎの皮のポリフェノールを取る方法-3

③清潔な容器に入れて、皮が隠れる程度の水を張ります。
そのまま浸したまま冷蔵庫で一晩おくと、美味しいお出しがでます。

以上の様にして、タマネギの皮のポリフェノールも、根こそぎいただきましょう!

今日のまとめ

いかがでしたでしょうか。

「赤黒く」「渋みがあり」「香りがある」ものって、なんだかポリフェノールって「地黒のがんこなオヤジさん」みたいだなって思って、思わず笑ってしましました。

それが実は私たちにとって「薬」になるなんて、「地黒のがんこなオヤジさん」も捨てたもんじゃないな…いや、もっと大事にしなくては!と切に思ってしまいました。

赤ワインの「ほど良いタンニンの渋さ」を楽しむように、捨ててしまいがちなポリフェノールも、その渋みを楽しみながら、大事に摂取していきたいなと思いました。

ありがとうございます!

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